主な事業Project
国際文化
交流事業
主催事業『Asia Festival Exchange』
共催事業である国際ダンスフェスティバル『踊る。秋田』の運営を通じてリレーションシップを構築したアジア各国のダンスフェスティバルとの連携事業として2018年に立ち上がった『Asia Festival Exchange」。現在は韓国のKNCDC(韓国国立現代舞踊団)、同NDA(New Dance for Asia)、台湾Stray Birds Dance Platform、香港HDX(Hong Kong Dance Exchange)、マカオCDE Springboard、シンガポールcont.act Contemporary Dance Festival、ラオスのファン・メコン・ダンスフェスティバル、インドネシアSAWUNG DANCE FESTIVALと連携し、ダンスによる国際文化交流を推進しています。
同『パフォーミングアーツによる国際文化交流プログラム』
継続開催プログラムである『Asia Festival Exchange』とは別に、単発プログラムとしての『パフォーミングアーツによる国際交流プログラム』も推進しています。これまでに韓国国立芸術総合学校のナム・ジョンホ教授(当時)と同校の学生達を秋田県藤里町に招聘し、地元の民族舞踊「藤里駒踊り」の踊り手達とコンテンポラリーダンスを共作するAIRプログラムや、韓国の至宝で同校教授のチャンゴ奏者、キム・ドクス氏と学生達を招いてのワークショップと公演を行うなど、ダンスに囚われないパフォーミングアーツによる国際文化交流プログラムも行っています。
同 国際ダンスフェスティバル『踊る。秋田』
これまで国際ダンスフェスティバル『踊る。秋田』は、『踊る。秋田』実行委員会が主催し、当法人は共催団体としてその活動を支えてきましたが、2022年度をもって『踊る。秋田』実行委員会は発展的に解消し、2023年度より同委員会の中核メンバーは当法人に合流して当法人が『踊る。秋田』の主催団体となりました。
これまで『踊る。秋田』は毎年10月に開催されていましたが、10月は世界各地でダンスフェスティバル開催が重なっており、ダンサーやゲスト・ディレクターのスケジュール調整が難しいため、2024年度より開催時期を2月に移行して開催されます。
2025年度は『踊る。秋田』の10周年記念大会に当たります。
これまでの活動の集大成として、規模感の大きなフェスティバルを企画していますので、ご期待下さい。
アーティスト
イン
レジデンス
秋田を世界の文化交差点とすることを目標に、2022年、秋田市内にArtist in Residenceのための施設をオープンしました。最大10名まで宿泊可能なAIR HOUSE、20坪(66m2)の広さを持つAIR STUDIOは、ダンサーのみならず、広く世界のパフォーミングアーティストに開放されています。
これまで、『踊る。秋田』のアソシエイトアーティストである下島礼紗とインドネシア人ダンサー、モー・ハリアントの国際共同制作作品『Jap/Vanese』や、韓国NDAとの連携事業としてキム・カヒョンの『soft landing』、キム・ジョセフの『CHANG-GWI-DA!』などの作品がここで誕生しています。
また、滞在制作作品の発表の場として2024年10月には秋田初の本格的小劇場型アトリエ「アートボックス 卸町」がオープンします。
ワーク
ショップ
これまでにも『踊る。秋田』で来秋したダンサーによるワークショップを開催して来ましたが、AIR体制が整った2022年からは、AIRのために来秋したアーティストによるワークショップも精力的に展開しています。
講座
『踊る。秋田』で定期的に開催してきた「ダンス寺子屋シリーズ」をはじめ、内容をダンスのみに限定せず、パフォーミングアーツ全般に関する「講座」を継続的に開催していく予定です。
コミュニ
ケーション
研修
当法人の芸術監督、山川三太はNPO法人日本キャリア開発協会のCDA(Chialia Development Advisor)の向上研修をはじめ、各企業や大学などでコミュニケーション研修「ドラマメトリクス」の代表講師を勤めてきました。 「ドラマメトリクス」は、劇作家・演出家の平田オリザ氏の監修によって開発された演劇メソッドを用いたコミュニケーション研修プログラムです。この研修は3つのプログラムによって構成されています。 1つは「インタラクティブドラマ」。 これはミラー効果、思考促進、論理的思考などの効果が期待できるブログラムで、集団内で現実に課題となっているポイントをヒアリングし、そこからドラマ台本を作成。それに基づいてプロの俳優が受講生の前で5分~10分程度のドラマを演じます。その後、受講者が観劇の感想を述べていきます。たとえば、「あの上司の言い方はひどい。高圧的だ」と述べると、それに対して俳優は役柄を保持したまま、「どこが高圧的なんですか。あの程度で高圧的だと言われたら部下の指導なんて出来ませんよ」という具合に反論していきます。受講生はその上司役の俳優を納得させられるかどうか。虚々実々のかけひきが始まります。 2つめは「シアターゲームとエチュード」。 これは自分のコミュニケーションのあり方を考えるためのプログラムです。俳優の訓練術を応用した様々なゲームを体験しながら、普段の自分のコミュケーションのあり方を振り返ります。たとえば「Yesandゲーム」。相手の女性が「人生の一番の楽しみはスイーツ。スイーツって最高だよね」と話しかけてきたとき、甘い物が大の苦手のあなたは彼女の言っていることに対し、まず全面的に「Yes」と肯定し、その後に友好的に話を進めなければなりません。 そして最後はプロフェッショナル・ロールプレイ(ProfessionalRolePlay=PRP)。 これは予測不可能な展開に対応する実践的研修プログラムです。通常の研修では最後の仕上げに受講者同士のロールプレイを行います。しかし、受講者同士のロールプレイでは、予測範囲内の出来事しか起こりません。それに対してPRPではプロの俳優が相手役を務めます。彼らはプロですから、どんな役柄もリアルに演じ分けることが出来ます。少しきつい言い方をされた部下役が突然泣きだしたり、お客様役が本気で怒り始めた時、あなたはどんな対応が出来るでしょうか。PRPでは予測不可能な展開に対して即座に対応していく力が試されます。 これまでは東京を中心に全国で行われてきた「ドラマメトリクス」ですが、これからは秋田を中心に実践的な研修を展開していきます。